【読書感想】四畳半タイムマシンブルース(ネタばれあり)
仕事が忙しいくせに無理やり有給と取って連休を満喫していますゴジです。
今日は一日惰眠と読書という最高の一日でした。
実は昔から本読むのが好きです。
大前提として物語が好きなので、
正直映画も本もアニメもドラマも全部自分の中では
「誰かが考えた物語」という娯楽の枠で一緒です。
本読むのが好きだというと、すごいねと言われることも多々ありますが
映画見てるのと変わらない感覚です。
小説は起承転結しっかりしてることが多いのと、
文字のみからの頭の中での連想が楽しいです。
今回読んだ本の感想と、ちょっとしたまとめを書きます。
四畳半タイムマシンブルース
この本はなんと、
僕が大大大好きな「四畳半神話体系」というアニメの
外伝版とでもいうべき小説になります。
アニメと書きましたが、
原作は森見登美彦さんの小説なので
小説「四畳半神話体系」の外伝というのが正確かもしれません。
とはいえ、アニメ版も素晴らしい出来なので
何回も見てます。
主人公がタイムリープしながら
色々なサークルに入って失敗してを繰り返すという
意外とSFな話なのですが、愛すべきキャラが多すぎて困ってしまいます。
そんな「四畳半神話体系」と、
大学生が壊れる前のクーラーのリモコンを獲得すべく
タイムマシンで過去へ行くという何とも珍妙な(でもとってもおもしろい)
映画「サマータイムマシンブルース」とのコラボになります。
「四畳半神話体系」の愛すべきキャラたちが
壊れる前のクーラーのリモコンを昨日にとりに行くという
何とも珍妙な(でもとってもおもしろい)
物語になります。
もともとタイムリープものである「四畳半神話体系」とは
親和性がとっても良かったと思います。
以下感想&ネタばれ
<<あらすじ>>
主人公が住む「幽水荘」209号室は、
下宿の中でも唯一クーラーが設置されている部屋である。
しかし、ひょんなことからクーラーのリモコンにコーラをぶちまけてしまい
リモコンを壊してしまう。
クーラーってなぜか本体にボタンが無いので、
主人公含め幽水荘の学生達は絶望する、、、
そんな中、なぜか下宿内でタイムマシンらしきものを発見する。
面白半分で昨日へとタイムスリップしようと試みると
なんと本当に過去へ行けることがわかる。
天才的なひらめきにより昨日から壊れる前のリモコンを持ってくることを思いつく。
じゃんけんで過去へのタイムリープ者を選出すると、
登場人物の中でもポンコツ3人が選ばれてしまう。
3人を過去へと送り出した主人公たちは、
「冷静に考えたら過去を変えるのってまずくない?」
ということに気が付きポンコツ3人を止めて過去改変を阻止すべく
翻弄していく。
せっかくタイムマシンというものを手に入れたのに、
リモコンを取ってために使うというのが面白い。
ついでに、樋口師匠は盗まれたヴィダルサスーンを根に持っていて
わざわざ犯人を捜すべく昨日の自分を追跡するが、
結局「盗られる前にとった」というバカみたいなことをしてるのに思わず笑ってしまった。なんでそこまで執着すんの 笑
最終的に全部つじつまがあうように動けたのだが、
よくよく、考えたら「昨日」はおかしなことが多くて
なにも過去は変わっていない、主人公達が過去へ行くことは
時の流れに織り込み済みなのでは?となる
そこで最後に明石さんが「時間は一冊の本みたいな物だと考えてみたんです」
と言っていたのが印象的だった。
たとえ、タイムマシンが完成して過去へ行っても
それもすべて織り込み済みで今現在が成り立っている。
なるほどと思った。
(余談ですが、伊坂幸太郎さんの「PK」でも
似たような解釈をしていたのを思い出した。)
読み終わった後に結局リモコンの移動経路が分からなくなったので
まとめてみました。
なんとなく矛盾していないような感じですね。
3回くらい書き直してようやくスッキリ理解しました。
結末とか話の流れは結構単純で予想どうりって感じですが、
キャラの動きとか四畳半らしさ満載の一冊なのでおすすめです。
連休中に「サマータイムマシンブルース」もみよかな。